バンコは1968年にヴィットリオ（兄）とジャンニ（弟）のノチェンツィ兄弟が中心となって結成。1971年にヴォーカルのフランチェスコ・ディ・ジャコモが加入して、陣容が固まり、1972年に『バンコ・ファースト』でデビュー。イタリアを代表するプログレッシヴ・ロック・バンドとして人気を獲得。2014年にジャコモが急逝、翌年にはヴィットリオが病気で倒れるなどして、一時活動を停止していたが、2016年にメンバーを一新して活動再開。現在、精力的に活動を続けている。本作は2019年以来、約3年ぶり15作目のスタジオ・アルバム。「原点回帰」をテーマにした壮大なコンセプトによるデビュー50周年記念作品。タイトルのオルランドとは、16世紀に活躍したイタリアの詩人ルドヴィーコ・アリオストによる叙事詩『狂えるオルランド（Orlando Furioso）』のことで、この「姫君と騎士との恋と冒険の物語」はルネサンス期のベストセラーとなった。バンコはデビュー作からこの物語にインスパイアされた曲を演奏しており、50年の時を経て、遂に原点回帰を成し遂げたことになる。
【CD】【2022/9/23】
