前作フル・アルバム『SUNRISE IN THE DREAMLAND』から約6年ぶり、ようやく発売になった日本が誇るメロディック・メタルの雄アズリエルの、まさに待望の4thフル・アルバム『DREAM ON』。前作発表後、活動停止期間、ベーシストの脱退、さらには従来のメイン・ソングライターであったギタリストの脱退という最大の危機を乗り越えた新生アズリエルの最高傑作の登場である。新たな側面を見せつつも、やはりそこにAkiraのヴォーカル／コーラスワーク、Takeのギターとアレンジ・センス、Takuyaのキーボード、Yutakaのノリのあるドラムがあれば、紛れもなくアズリエルにしか体現できない「アズリエルのサウンド」になっている。また今回新加入のギタリストのTacky、ベーシストのAoiも個性を出しながら、新加入とは思えない程アズリエルのサウンドに溶け込んでおり、特にTackyの速弾きなど、アズリエルに新たな魅力を持ち込むことに成功している。自分達の音楽を信じ、「いい曲」を作りたい、そして何と言っても自分達が聴いて楽しめる音楽をやっていきたいというバンド・メンバー全員の想いがここに開花し、アズリエルだからこそ出せる「バンドの音」がここにはある。『DREAM ON』収録曲をステージで楽しそうに活き活きと演奏するメンバーの姿が想像できる程、全ての曲にポジティヴなエネルギーが溢れており、アルバム・タイトル通り、「DREAM ON=夢を見続けること」は素晴らしいことだと、私達に気付かせてくれるアズリエルからの最高の贈り物がここにある。
【CD】【Black-listed】
