元EUROPEのギタリストKee MarcelloのNewバンドということで期待されながら不発に終わった(失礼・・)バンド、RED FUNの'93年作、唯一のアルバム!EASY ACTION時代の盟友Fredrik von Gerber(Ds.)と再び合流したバンド!そのFredrik von Gerberは、EASY ACTION以前の80年代初頭にはNOICEで後にSHA-BOOMのB.となるPeo Thyrenと一緒に活動、そしてEASY ACTIONの'83&'86年の2枚アルバムで一華咲かせた後にはMatti Alfonzetti(Vo.)とのBAM BAM BOYSで微妙な活動、そして元EASY ACTIONのG.のChris Lind&元GUARDIAN ANGELのVo.のFredrik Jernbergと共にRAT BAT BLUEで'90年に「Squeak」をリリース等々のドラマーです!そのFredrik von Gerber&Kee Marcello、そしてVo.にはPete Sandbergの後任Vo.としてALIENに一時期だけ在籍(アルバムには不参加)したTomas Person(Vo.+G.)、B.には元GOTHAM CITY/OZのTobbeMoen(B.、'08年にSILENT CALLでシーン復帰)が加わった4人編成のバンドです!RAT BAT BLUEのMats HedstromもKey./G./Back Vo.でゲスト参加!このメンバー編成でのこれまでのキャリアからつい期待してしまう系統のサウンドではないものの・・・、90年代前半の北欧スウェーデン・シーンの動向を表した興味深いサウンドを出すバンドで、ELECTRIC BOYSやSKINTRADE程には濃厚な味ではなく、GREAT KING RAT程には幅広くオススメ出来るサウンドではないものの(STATE OF MINDあたりがOKであればいけそうな印象はありますが)、グレン・ヒューズが90年代に入ってからなぜスウェーデン人ミュージシャンを多用することになったのかという理由が解るようなセンスのブルージー/ファンク・フレイバーのHR/ROCKサウンドを出しています!80年代に北欧メタル・シーンがサウンド面で分岐して後期に北欧メロディアス・ハード/AOR/ハード・ポップ化していった後、90年代に入ってそれまではこれぞ北欧メタルとして良かったサウンドのバンドが続々とヘヴィ/ダークでダメダメになってしまった時代&いわゆる北欧スウェーデン産のイメージとは異なるサウンドの新しいバンドが目立って台頭してきた時代の'93年にリリースされた、90年代前半のこの時期における北欧スウェーデン・シーンのバンド/ミュージシャンのサウンド指向の変化の一端を表したような作品です。
【CD】【BMG ARIOLA】