女性ヴォーカリスト、マルース・フォスクイルをフィーチャしたオランダのシンフォニック・デス・メタル・バンド、Haliphron。その結成は21年と最近であるが、IzegrimやBleeding Godsといった、オランダのエクストリーム・メタル・シーンのベテランが集まっている。23年にフランスのリッスナブル・レコードから、デビュー・アルバム『Prey』をリリース。90年代のスラッシュ/デス・メタルとシンフォニックな要素をミックスしたスタイルは、ヨーロッパを中心に大きな話題となった。そんなHaliphronが、早くもセカンド・アルバムをリリースする。
Metallicaや90年代のエクストリーム・メタルからインスパイアされたというリフに、Dimmu BorgirやCradle of Filthばりのシンフォニック・アレンジメントを施したHaliphron流のデス・メタルは、『Anatomy of Darkness』と題された本作でますます磨きがかかる。男性顔負けのマルースのヴォーカルも、さらにパワフルに。歌詞はどれもが依存症・中毒をテーマとした、セミ・コンセプト・アルバムとなっているのも興味深い。90年代を強く意識した、元Holy Mosesのアンディ・クラッセンによるミックスも見事。デス・メタル、ブラック・メタル、スラッシュ・メタル、いずれのファンにも強くアピールする強力なリリースだ。
・女性ヴォーカルをフィーチャしたシンフォニック・デス・メタル
・オランダのエクストリーム・メタル・シーンのベテランが結集したバンド
・ミックスは元Holy Mosesのアンディ・クラッセン
【メンバー】
マルース・フォスクイル (ヴォーカル)
ラモン・プルフ (ギター)
イェルーン・ヴェへラー (ギター)
ジェシカ・オッテン (ベース)
ポール・ベルトマン (ドラムス)
【CD収録曲】
01. オーパス・アッディチェレ
02. サイレント・エスケイプ
03. フィースティング・オン・フレッシュ
04. ブラック・スター
05. べリード・トゥルース
06. ダブル・オア・ナッシング
07. エピトミー・オブ・パーフェクション
08. アート・オブ・ザ・ブレイド
09. アナトミー・オブ・ダークネス
【CD】【2025/01/10】