2021年にセルフ・タイトル・アルバムで彗星の如くデビュー。全盛期のリー・アーロンやVIXENなどの女性ロッカー達を彷彿とさせる、その80Sロック・サウンドで大注目を浴び、その存在感を知らしめたシェイ・ケインが満を持して送るスタジオ・アルバム第2弾。

本作を強力にバックアップするのが、前作でも総合プロデュースを務めたダニー・レクソン。彼は自身のバンドCRAZY LIXXで目覚ましい活躍を続けているのは周知の通りだが、彼女のデビュー・アルバムでは全曲作詞作曲、ヴォーカル以外のメイン楽器全て、プロデュース、ミックスまでも一人でこなすという、超人的な才能を発揮。本作でも彼女の才能を最大限引き出すべく、前作以上にダニーの八面六臂の活躍がこの作品に凝縮されている。

アルバム発売に先駆けて本作のタイトル・トラックともなる第一弾シングル「Powerzone」、そして第二弾シングル「I Just Want You」を既にリリース。前者はその名の通りパワーあふれるアップテンポでメロディックなナンバーで、後者はしっとりとしたバラードなナンバーとなっているが、アルバム全体の内容も前作を更にパワー・アップさせた内容で、自信みなぎる彼女の伸びやかで力強い声と、ダニーのメロディの相性は前作以上。'20年代を代表する新たな歌姫として、まだまだ伸び代を感じさせる彼女の成長はこれからも見逃せない。
【CD】【2022/10/21】