プログレッシヴ・メタル界の代表格のバンドの一つ、FATES WARNINGのオリジナル・メンバーとして知られるジム・マテオス(G)による新たなるバンドが始動。その名もKINGS OF MERCIA。このセルフ・タイトルのデビュー・アルバムは、彼の留まることを知らない創造性が生み出した、今までの彼になかった新たなる方向性を示したハード・ロック作品である。
当初、この新バンドのアイデアを具現化するに足りる実力を持った人物を探すのには難航を極め、特にヴォーカリストの選考に苦労した。30〜40人の候補者をリストアップし、それぞれにコンタクトを取ることを繰り返し、紆余曲折を経てスティーヴ・オーヴァーランドという最高のフロントマンに出会う。ジムとスティーヴの組み合わせは驚くほどの相性を発揮し、初対面とは思えないほどのケミストリーを生み出した。FATES WARNINGともFMとも異なったタイプの、骨太で芯のあるロックが堪能できる。
また、この作品を支えるリズム隊も見逃してはならいないベテランが参加。ドラムにはロック界を代表する、あのサイモン・フィリップスが全面参加。グルーヴ、ダイナミズム、安定感、一部の隙も無い彼のプレイが、この最高級のロック作品に大きく貢献していることは、聞いてもらえれば一目瞭然である。ベースにはFATES WARNINGのバンドメイト、ジョーイ・ヴェラが参加。ジムを良く知る人物として、彼との一体感は勿論、サイモンとも絶妙の相性を発揮している。
<メンバー>
Jim Matheos (G)
Steve Overland (Vo)
Simon Phillips (Ds)
Joey Vera (B)
【CD】【2022/9/21】