DREAM THEATERに代表されるプログレッシヴ・メタル要素と持ち前のテクニカルなGtワークで、'00年代のメロディック・デス・メタル・シーンを彩ったPERSEFONE。作を重ねる毎に、モダン/ダーク・プログレッシヴな音へと変容し、'17年の前作『AATHMA』で見せたCYNICやLEPROUSとの親交も話題となった。
6作目となる本作は、Jens Bogrenが運営するFascination Street Studiosにてミキシングとマスタリングが行われた。ミックスにはCARCASSやOPETHを手掛けた実績を持つDavid Castillo、マスタリングにANGRA、DRAGONFORCE、DIMMU BORGIRなどの作品も手掛けてきたTony Lindgrenを起用。また、LEPROUSのEinar Solberg(Vo)とOBSCURAのSteffen Kummerer(Gt)、女性シンガーのMerethe Soltvedtと次世代ギター・ヒーローのAngelVivaldiがゲストとして参加。
'13年『SPIRITUAL MIGRATION』に収録された「Consciousness」での一連の流れを引き継ぎながら、アルバムの中で調和させた11分超えの壮大曲#7。そのほかファンには嬉しい初期路線の激烈な展開と、近年のソフトなトーンを巧みに使い分け、ドラマ性をもたせた楽曲のそれぞれがシームレスに繋がってゆく。終盤の全3部構成にわたる「Anabasis」はまさに圧巻の出来栄え。これまでのキャリアを総括するかのような傑作に仕上がっている。
※直輸入盤帯付仕様は日本語帯付。
【CD】【2022/2/11】