古き良き80's スリージー・メタルの伝統を現代に受け継ぐCRAZY LIXXの、通算7枚目となる最新スタジオ・アルバム。高評価を得た前作『Forever Wild』の流れを汲んだ、キャッチーでメロディアスなコーラス・ワークが光る珠玉のスタジアム・ロック・アルバム。先日発表した第一弾シングル"Anthem For America"は、正に彼らが得意とする古き良き時代のテイストを思い起こさせる絶妙なナンバー。本作は北欧メロディック・ロック・ファンは勿論の事、Def Leppard, Bon Joviのような80’ｓロック・ファンにもお勧めしたい作品。また今回日本盤のみアルバム・デザインが海外盤とは一部異なる仕様となっており、コレクター心をくすぐる一品ともなっている。
2019年にはファン待望の初来日公演を東阪で敢行。彼らが標榜する80'sスタイルは楽曲だけではなく、細部に拘ったハイクオリティなステージングと演奏力にも現れ、彼らの確かな実力を日本のファンの前で披露し、感動と興奮の大盛況の内に幕を閉じた。彼らは今まさに最も勢いのあるスウェーディッシュ・ロック・バンドの一つであると言えよう。
リーダーでメイン・ソングライターであるダニー・レクソンは、近年ではプロデュース業にも本格的に進出。その第一弾として今年リリースしたイギリスの女性歌手シェイ・ケインのデビュー・アルバムで見事にその手腕を発揮し、80年代のリタ・フォードやリー・アーロンの再来を彷彿とさせるような洗練された作品を完成。プロデューサーとしても才能を開花させた成長著しいミュージシャンである。
【CD】【2021/11/5】
