ジャーマン・メタルの第一人者ウド・ダークシュナイダー率いるU.D.O.の、前作『Steelfactory』(2018)以来となる3年振りのスタジオ・アルバム。前作と本作の間にオーケストラとの共演作を収めた変則的なアルバムを発表しているが、本作は純粋なバンドとしてのU.D.O.名義のスタジオ・アルバムである。
バンドはアルバム発売に先駆けて1stシングル『Metal Never Dies』をリリース。タイトルから分かるように、リーダーでフロントマンであるウド・ダークシュナイダーの生き様と信念が溢れ出た曲であり、これほどまでにタイトルと楽曲がマッチしたものを作れるのは、人生を掛けてメタル道を歩んできた彼だから成せる技であると言えるだろう。アルバムの内容も、緩急の効いたダイナミックなジャーマン・メタルが詰め込まれた、ファン必携と言える重厚な一枚。
またU.D.O.の活動と並行して、ウドは近年DIRKSCHNEIDER & THE OLD GANG名義の元、元ACCEPT時代の盟友ピーター・バルデスやステファン・カウフマンらと共にバンドをスタートしており、間もなく70歳を迎える人物とは思えないほどのバイタリティとクリエイティヴィティに溢れ、今も尚第一線で活躍し続けている。
【CD】【2021/10/20】
