アメリカン・ロックの代表的存在であるスティクスのヴォーカリストだったことで知られる、デニス・デ・ヤング最後のアルバム。
近年はソロで主にスティクスの楽曲を演奏するコンサートを続け、その模様を収録した作品をリリースするなど精力的に活動をしていたが、昨年スタジオ・アルバムとしては13年ぶりの作品『東26番地: Vol.1』を発表。本作はそれに続く1年ぶりのニュー・アルバムとなる。
本作のアルバム・タイトルも『東26番地』はデニス・デ・ヤングの出生地であり、スティクスが誕生したアメリカはイリノイ州シカゴの住所から名付けられている。楽曲が多くできたために二部作となったデニスにとってのラスト・アルバムの第二弾であり、本作が彼に取って真の最終作となる。デニスにとってキャリアを締め括るという点に於いても最重要作品である。
同じくシカゴ出身でスティクス同様にアメリカン・ロックの最重要バンドのひとつであるサバイバーのジム・ピートリックが楽曲提供をし、ゲスト参加。本作の制作のきっかけはジムがデニスに楽曲を送ってきたことからであり、再びスティクスとサバイバーの中心人物による夢の共演となる。1曲目「ハロー・グッバイ」にはジム・ピートリックのバンドのひとつであるTHE IDES OF MARCHのホーン・セクションがゲスト参加。3曲目「ザ・ラスト・ギター・ヒーロー」にはレイジ・アゲインスト・ザ・マシーン等で知られるトム・モレロがゲスト参加している。
【CD】【2021/06/11】