ハードロック・バンド、アイコニックがデビュー・アルバムをリリースする。と言っても彼らは新人バンドではなく、むしろそのバンド名の通り、ハードロック界のアイコンが集結したスペシャル・グループである。
ギターはマイケル・スウィートとジョエル・ホークストラ。マイケルは言うまでもなく、ストライパーのヴォーカリスト/ギタリスト。ジョエルがホワイトスネイクやトランス・シベリアン・オーケストラで活躍中であることも、みなさんご存知であろう。ベースはマルコ・メンドーサ。シン・リジーやザ・デッド・デイジーズ、ディスティニアでの活動で知られ、昨年はあのジャーニーのライヴにも参加した名ベーシストだ。そしてドラムはトミー・アルドリッジ。トミーについて多くの説明は必要ないだろう。やはりホワイトスネイクのメンバーであり、オジー・オズボーンやテッド・ニュージェント、ディスティニアなどにも参加。まさに百戦錬磨の伝説的ドラマーだ。ヴォーカルはネイサン・ジェイムズ。イングロリアスのヴォーカリストであり、ウリ・ジョン・ロートのヴォーカリストとして来日経験もある実力派である。
こんな夢のようなメンバーが結集したアイコニック。そのデビュー・アルバム『セカンド・スキン』がついにヴェールを脱ぐ。これだけのミュージシャンが駄作を作るはずなどないことは想像に難くない。そのサウンドは、まさにファンがこのメンバーに期待するもの、いや、それ以上の極上ハードロックである。参加しているアーティストたちは過去にさまざまな形で共演経験もあり、実に息のあったプレイを聞かせている。ホワイトスネイクやストライパーなど、往年のハードロック・ファンであれば、これを聴かぬ理由などない!
【CD】【2022/6/17】
